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方言余語
東北のある駅でのアナウンス——「オチル人がシンでから、お\り願います。」思わずギョッとするような内容です。しかし、よく考えて見ますと、東北弁はスとシを混同するのです。「オチル」は「降りる」の方言であることを知っておれば、なるほどとうなずけます。
東京の人はヒをシのヨウに発音する。そのため日比谷(ヒビヤ)と渋谷(シブヤ)が、都電の中で車掌と\客の間で、行き先についてよく問題になるという。
東京の人が名古屋の宿で、「やあ、クモがでてきた」といったら、虫のくものきらいな女中が悲鳴をあげたという。
新米の人夫がしめったダイナマイトの処置を親方にたずねたところ、「ヒニカワカセ」といわれた。ところがあいにく、親方は関西の生まれ、この新米さんは東京の生まれ。親方が、「日にかわかせ」といったそのアクセントが、東京の「火にかわかせ」と同じだったので、てっきり「火に」だと思い込んでダイナマイトを焚き火でかわかしているうちに、それが破裂して、あたら一命を失ったというのである。
実際にあった話である。
言葉のゆきちがいも、こうなると生命に関わる。
<基础
日本語2>の第八課 方言余語