春眠暁を覚えず
しばらく前、議場でひたすら眠る国会議員たちの写真が、週刊誌や新聞に載った。さっそく衆院の予算委員会で「何たる不名誉」と取り上げた議員がいた。▼「人間が集中できるのは1時間か1時間半。不名誉にならぬよう、十分程度の休憩を入れたらどうか」。そう提案した、そのあとがよかった。睡魔が時、と議員諸氏に恐れられている昼下がりになったら、当の御仁もしっかり居眠りしていたという。▼もっとも議員の居眠り自体は残念ながらさほど珍しいことではない。一昨年だったか、シンガポールの新聞にも写真付きで紹介された。<ちょっとした居眠りは社会的容赦される>との説明を添えて。▼去年シドニーで開かれた国際会議に出席した日本の閣僚は、記者会見の間、各国の官僚の中でただひとり、勤勉に船を漕ぎ続けた。翌日、彼の大きな写真が有力紙を飾ったそうだ。普段の癖が、つい出たのだろう。▼国民の代表たちが手本を示す成果、我ら国民もよく居眠りする。電車の中でこっそりやっている人の多さは、パリやロンドン、ニューヨークの比ではない。以前、フランス人の写真家が、そうした姿をカメラに収め、東京で展覧会を催した。彼は、なぜ眠るかについて、理由をたしか五つ挙げていた。①働きすぎ、②住まいと職場の距離の長さ、③車内の安全、④駅名のアナウンスがあるので乗り過ごす心配が少ない、⑤日本人には短い時間で眠れるという才能がある。▼いやいや、居眠りだけではない。最近の朝の眠いこと、まさに春眠暁覚えずではなかろうか。エッセイストの玉村豊男さんが、羨ましい文章を書いていた。<朝、アラームもかけず他人に強制されもしない目覚めが訪れるたびに、「ああ、フリーでいて本当に良かったな」と思うのである>=『有悠無憂』朝日文庫。▼春眠を貪りて悔なかりけり 久保田万太郎1997年3月15日 天声人語による 春眠ときたら、4月のなんたらってやつかな?まあ、関係ないけれど、この文章と
ていうか、睡眠って時間より効果の方が大事でしょう、居眠りってそもそも疲れとかに直結できないとあたしは思うけれど 誤字発見
まあ、気にしないほうがいいかもしれないけど。今までそんなことを気にしすぎ
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