【特撮ロボットヒーロー登場!!】 特撮リボルテックの企画立ち上げ時、古今東西ありとあらゆるキャラクターを立体化しようとキャラクターを模索するにあたって「怪獣」「ヒーロー」「ロボット」は外せないカテゴリとして、初期のラインナップに組み込むことは既定路線だったといえます(色々な条件を考慮して絞り込んで行くのは難しいのですが、こうしてラインナップを挙げていくのはとても楽しい)。
中でも関節がはっきりしている「ロボット」は、生身の怪獣とは違い、可動させることができるのでは?と考えていましたが、例によって完成までには多くの紆余曲折があり・・・
【アイデアが可能にした広い可動範囲と自然な蛇腹】 ジャイアントロボのデザイン上の特徴でもある各関節の蛇腹は、完成に至るまで試行錯誤の連続でした。初期には蛇腹を節ごとにバラバラに分割する(つまり輪っかをいっぱいつなげる)といったかなりびっくりするような試作も実際に行いましたが、組み立てに何工程かかるか気が遠くなる・・・というシロモノだったので当然ボツ。ユーザーの方も、パーツをぬくたびに、蛇腹がバラバラになってしまうのではめんどくさくて仕方がない。もちろんそれは判っているのですが、一度トライしてみないと判らないこともいろいろあり、新しい可能性を試しているうちにアイディアが出てくることもあるのです。
最終的にインナーの関節と外側の蛇腹という2重構造とすることで実際のスーツ以上に大きく動き、蛇腹が不自然に見えない、現在の構造に落ち着きました。肩と股関節の蛇腹は回転させることでカバーとして機能し、隙間を隠す役目を果たします。このへんは、海洋堂造形室の大津が、ほとんどのアイディアと造形を手がけています。彼は他の特撮リボルテックのギミック全般に強くかかわっていて、可動に関しての新機軸は彼の手になるものが多いのです。
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