[转贴] 残された疑問たち

Kayin

エンディングムービーに登場する羽根

　ゼノギアス、ゼノサーガ、両方ともエンディングムービーには真っ白い羽根が登場する。

　ゼノギアスではフェイのギアが最後舞い降りてくる時に羽根が生えており、ゆっくりと降下してきた。ゼノサーガではKOS-MOSが羽根を生やすことによって、エルザが大気圏で燃え尽きるのを保護した。

　この一致は一体何を意味するのだろうか。

　この世界では様々な神学や心理学の用語が登場する。たとえば、

カイン/天帝カイン　アベル/接触者　（ゼノギアス）
　旧約聖書創世記第四章。カインが兄でアベルが弟。土を耕す人カインは、地の産物をもって主に供えた。アベルは羊飼いとなったが、肥えたものを主に供えた。主はアベルとその供え物とを顧みられたが、カインとその供え物とは顧みられなかった。憤ったカインはアベルを殺し、主によって追放され、エデンの東に住むことになった。
　兄弟間の強い敵対感情……カイン・コンプレックス。
　ゼノギアスの世界でも当然敵対感情はあった。人々の現人神として君臨するカインにアベルは反発。カインはアベルの抹殺を計画、実行するもエレハイムが身を挺してアベルを守り、その身代わりとなって死亡したことになっている。

ゾハル　メルカバー　天の車　シメオン　（ゼノギアス/ゼノサーガ）
　ゾハルとはユダヤ思想の基礎体系カバラに含まれる「光輝の書」であり、著者は２世紀の学者、シメオン・ベン・ヨハイであるとされている。古代アラム語で書かれたこの教典は最古のもの。カバラは直接＜神＞に近づき、その目前に仕えること、つまりは＜臨在＞へのプロセスが書かれたものである。また、エゼキエル書におけるエゼキエルの幻視を追体験することによって、神の玉座、もしくは戦車＜メルカバ＞に参入を果たそうとする技法でもあり、密教の部類に入る。
　ヘブライ語で戦車を意味するメルカバは神の玉座を意味している。そしてその形状の出典はエゼキエル書が大きな存在となっている。
　──カバラ神秘思想家たちが到達しようとした境地もまた、そこにあった。実践的暝想を通じて、天の車（メルカバ）の幻想を見ることを目指した。その具体的暝想手段はすべて師伝のかたちで口頭で伝えられていたので、文書化された記録は少数の例外を除きほとんど存在していない──

グノーシス　（ゼノサーガ）
　一般に、＜グノーシス主義 Gnosticism＞と呼ばれている思想ないし信仰の原義は、紀元一世紀より三世紀から四世紀頃まで、ヘレニク世界・地中海世界において流布した独特の世界観と神観・人間観を持つ＜教え＞である。
　グノーシス主義では、一般に、この世を善の世界とは考えずに、矛盾と悲惨、悪しきことごとが充満する＜悪の宇宙＞と考える。ギリシアやローマの哲学の理論体系や、神話枠が前提されており、＜古典ヘレニク世界的秩序宇宙＞概念を反転させて、この宇宙が暗

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ゼノサーガ　エピソードＩにおけるキー・パーソン

　ゼノサーガ　エピソードＩでは語られずに終わった多くの謎がある。それらにことごとくといっていいほど関係している人物がいる。その人物の名は──ケビン・ウィニコット。死亡時における所属は、＜ヴェクター・インダストリー　第一開発局所属＞であり＜KOS-MOS開発計画統合オペレーションシステム開発主任＞であった。ケビンは、並はずれた才能と知識を有していたと言われ、ボロメオ大学を最年少首席で卒業している。

ヨアキムの助手だった可能性

　ヨアキム・ミズラヒ博士には、優秀な助手が存在していた。脳物理学研究所時代に助手をしていた少年は、若干14歳の若さでボロメオ大学を首席で卒業し、ミズラヒ研究所に所属したあと、消息が途絶えている。この少年が生きているとすると、シオンよりも若干年上ということであり、丁度ケビンくらいの年齢となる。
　ヨアキムの助手をしていたということは、百式汎観測レアリエンのプロトタイプ開発にも加わっており、Ｙ資料にも極めて近い存在だったということになる。

　ケビンはレアリエンについてもかなりの知識を持っていた。ヴォークリンデにおけるシオンのレアリエンメンタルケアをしたとき、「全部、上司の受け売り」と言っているが、これはケビンのことを指している。レアリエンのメンタルケアは専門家でも難しいとされている。それは脳の構造が極めて人間の者に近く、知性や感情も備わっているからである。
　脳の研究について世界最高権威とされていたミズラヒ脳物理学研究所にケビンが所属していたとすると、そしてその優秀な助手であったとすると、ケビンの持つ脳の知識にも納得がいく。因みにKOS-MOSの脳も人脳を忠実に再現されたものであり、脳に関する豊富な知識なしには、開発しえないと思われる。

KOS-MOS開発

　＜秩序に従属する戦略的多目的体系（Kosmos Obey Strategical Multipul Operation System）＞、通称KOS-MOSの開発において最大の事故は、T.C.4765年に起こったU-TIC機関襲撃とKOS-MOSの自立起動および暴走とケビンの死である。この事件が起こったのはアーキタイプ起動実験が予定されていた当日。起動コードをコネクションギア経由でインプットしない限り起動しない筈のKOS-MOS。襲撃時、U-TIC機関員はこのコネクションギアから起動コードをインプットしたとされるが、当時このコネクションギアを持っていた人物はケビンとシオンのみ。ということはアンドリューの記憶に残る＜男＞はケビン以外ありえない。
　この事故によって、開発は大幅に遅れた。むしろ後退した。現在稼働しているKOS-MOSの性能は、アーキタイプには及ばないとされている。それはKOS-MOSが内包するブラックボックスの把握をシオンが完全にしていないからである。ケビンのみがすべてを理解していた。

　アーキタイプKOS-MOSは頭部破損事故によってその幕を下ろした。しかし、現在の躯体を上回る性能を持っていたはずなのに、銃弾によって頭部破壊が起こったという事実に対して、どのような解釈をすればいいのだろうか。最も考えられ得る可能性は、＜あの時にKOS-MOSはシオンの手によって破壊される必要性があった＞ということである。もしそうだとすると、ケビンがU-TIC機関員にコネクションギアを渡し、KOS-MOSを起動させたという可能性は十分に考えられる。

移籍とKOS-MOS強奪の関係

　ケビンがヴェクターへ移籍したのは一体いつだったのだろうか。実はKOS-MOS開発ははじめミズラヒ研究所、後のU-TIC機関で行われており、ヴェクターへ移籍したと同時に、続きをヴェクターで開発していたとする。そう仮定すると、U-TIC機関がKOS-MOSを強奪しようとする理由もより明確になる。取り戻そうとしただけということである。
　では、ケビンはなぜミズラヒ研究所からヴェクターへと移籍したのだろうか。これはヴェクター総帥であるヴィルヘルムが深く関わっているように思える。彼の持つ秩序の羅針盤。そこから導き出される未来をケビンに伝え、KOS-MOS開発の目的を変更させた可能性があるからである。そしてそれに従ってケビンは開発を進めた。U-TIC機関が取り戻そうとすることを既に前提に入れた、それが何かの引き金にすらなるというプログラムを孕ませて──。

　

　これら以外にもＹ資料関連が挙げられる。モモのプロテクトに現れたKOS-MOSとシオン。モモ開発当時ではその姿を見ることができなかったはずの映像が、プロテクトの一部として表出した。これが意味することは一体何であろうか──。

　ケビン・ウィニコット──全ての謎に彼は関わっていることだけは確かである。

Kayin

明かされていないU.R.T.V. 668番

　U.R.T.V.──＜U-DO Retro Virus＞の略称であり、ウ・ドゥと反存在波長を持つ生物兵器のことである。故ディミトリ・ユーリエフ博士によって669体が生み出されている。そしてU.R.T.V.の掌には番号が刻印されている。それは個体としての製造番号である。666番以前については、全く舞台で触れられていない。

　666番であるJr.（ルベド）は、自己の意志によって身体的成長抑制を行っている。そして他のU.R.T.V.同士を心理的に繋ぐ中心的コネクタの役割も担っていたと考えられる。その理由は14年前のミルチアで、ウ・ドゥの暴走に怯えたJr.が精神リンクを拒絶したために、他のU.R.T.V.が混乱したという事実に基づいている。
　667番のアルベドは、肉体損傷に対する完全なる抵抗力を持つ。頭部ですら瞬時のうちに再生する、その能力は、即ち不死を意味する。これはガイナンとヘルマーの会話で、ガイナンが「奴は死なない──その時が来るまで」というセリフからも歌詞かめることができる。
　669番のガイナン（ニグレド）は他者の思考をコントロールする暗示能力を持つ。それは精神的不死を持つということである。

　668番──同時期に生み出されたこの個体も、667番と669番の間にあるということで、それらと同じように極めて特徴的な能力を有しているはずである。それはJr.たちと同じ＜不死の力＞と考えるのが自然の流れだろう。では、先の三人とは異なる不死の力とは一体なんなのだろうか。劇中に沿う可能性が２つほど浮かび上がる。それは＜時間の超越＞＜他者を甦らせる力＞である。

　＜時間の超越＞とは読んで字の如くである。肉体的に成長を抑制するわけではなく、時間そのものに束縛されないということである。何故この考えが浮かんだか。それはヴィルヘルムの存在である。彼は資料集によると、ベクター・インダストリーの創設者にして総帥と書かれている。そして、ヴェクター・インダストリーの歴史は、なんと劇中でいうところのロスト・エルサレム、つまり地球に人類がいたころにまで遡る。地球圏脱出と劇中とは5000年近く時を隔てている。それにも関わらず、＜創設者＞にして＜現総帥＞というヴィルヘルムは、謎に満ちた存在である。
　また、ヴェクター・インダストリーは単なる＜一組織（企業）＞という枠を遙かに超える。他社の追随を許さないそのテクノロジーは、時間超越によってもたらされたものなのではないか。曙光の巨大さ、U.M.N.やレアリエン、KOS-MOS技術などなど、数え上げたらきりがない。そもそもゾハル発掘のスポンサーであり、地球圏脱出するには膨大なお金と技術が必要となるわけであるが、それを行ったのもヴェクター・インダストリーである。ヴィルヘルムがその執務室に置いている＜秩序の羅針盤＞、その台座はオリジナルゾハルを発動させた鍵を差し込んだ台座と同一でもある。
　この仮説が正しいとすると、U.R.T.V. 668番はヴィルヘルムであり、その力は＜時間の超越＞となる。顔の違いはどのように説明されるのか。

　もともと、U.R.T.V.はディミトリ・ユーリエフ博士の遺伝子を加工して生み出されたミュータントであり、669個の胚を同時に、それぞれ別の処置を施して誕生させ、必要に応じて成長段階で追加の処理を加えたと考えられている。現在の遺伝子工学でも、これを行うことは可能である。669個の同一胚は、初期胚を割ることによって得られる。実際、マウスの２細胞胚の一方を針で突いてこわして“1/2胚”とし、養母の子宮に移植させて発生させると、多くの場合完全に正常なマウスが生まれる。
　遺伝子の異なる細胞群を集合させてできたキメラをつくるには、２通りの方法がある。それは８細胞期の胚を２つ合わせて１つの大きな桑実胚をつくる方法と、胚盤胞の膣内に胚幹細胞を導入する方法である。特に後者の場合は、DNAクローニングされた遺伝子を用いることができる。従って、＜不死の力＞がそれぞれ別々に生じさせることも可能である。注入された胚幹細胞の子孫はほとんどの組織に見られる。導入したDNAが若干異なるだけで、基本的に同一胚からの誕生なのだから、モモの「親子兄弟ほどの差違はないけれども、クローンではない」という発言も頷ける。従って、その変異が顔にも現れたとするならば、アルベドやガイナンとヴィルヘルムの顔が違っても不思議ではない。

　もう一つの可能性＜他者を甦らせる力＞というのは、バージル中尉復活がヒントとなっている。KOS-MOSの射撃軸線上に

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ウロボロスの環──ミァンへの覚醒とU.M.N.のロゴ

　ウロボロスの環──＜ウロボロス＞とは、自分の尾をくわえた蛇のこと。自らが自らを養うその姿は、心理学的には自我が成立する以前の、葛藤のない状態、すなわち集合的無意識を指す。まだ自分で物事を判断できない、自意識と事実の差違に葛藤することのない幼年期の状態である。自我が成立すると、無意識から脱却するために、この環を断ち切る必要が生ずる。それは自己の意識世界の成立である。物事の判断基準が生まれ、その判断基準を超越する事実への葛藤が始まる。

　エリィのイントロン情報には、ウロボロス環が存在する。その環が繋がっているときが非覚醒状態であり、環が断ち切られることでミァンへと覚醒する。因みにすべての女性にミァン覚醒の可能性があるということなので、女性なら誰もがこのウロボロス環を持っているということになる。
　「太母」は、子供がこの環を断ち切る（自我の成長）課程において、それを阻害する母親を象徴する言葉である。ミァンは太母として、ヒトの自我形成を阻止する。意識世界（自我）を成立させたヒトは、自らの意志で動き始めるのだが、これはミァンの、ヒトを完全体へと誘導するという目的にとっては、不都合であり障害以外の何者でもない。故にミァンは太母として、行き過ぎた文明を築き上げる自我を持ったヒトを根絶しようとする。

　自我の確立を象徴するという意味で、＜ウロボロスの環＞が存在しているわけである。ゼノギアスの世界においては、ミァンへと覚醒するという点で、この環が象徴的に使用された。ではゼノサーガに登場するU.M.N.。このロゴにはウロボロスの環とおぼしきものが描かれている。しかし、劇中、特に覚醒や自我に関することは触れられていなかった。しかし、無関係とは当然思えない。

　U.M.N.は当然略語であり、正式には＜Unus Mundus Network＞である。ウーヌス。ムンドゥスとは＜超越的上位構造体＞という意味を持つ言葉である。

　地球上でのゾハル開発プロジェクトのスポンサーだったヴェクター・インダストリーは、同時にU.M.N.を開発した組織でもある。これは単なる偶然ではなく、U.M.N.の開発目的が、そもそもゾハルの制御と管理にあったのである。このあたりに、ヒトを管理する役割を持っていたミァンと同じ様な臭いがする。それを傍証するかのようなロゴ。
　しかし、既に開発初期から四千年もの歳月を経ており、当初の設計思想や目的と劇中がどれほど一致しているかは定かではない。だた、計画初期段階において、ゾハルを管理するという目的があったことから、ウロボロスの環を用いたロゴが作成されたと考えると納得がいく。

Kayin

クーカイ・ファウンデーション連邦反逆罪の謎

　劇中で、クーカイ・ファウンデーションは連邦に属する巡洋艦ヴォオークリンデを攻撃した嫌疑で、連邦反逆罪に問われた。これは明らかに偽装工作であり、それはU-TIC機関が行ったものと考えられる。マーグリスが発令したプラン401がこれに該当するものだろう。資料集にも、政府を通じて連邦軍部そのものを操作し、ミルチアを支配下の艦隊に包囲させ、その既得権を剥奪することを目的としていると書かれている。
　身の潔白を証明するために、シオンたちはAAAクラスの公的プロテクトがかかっているKOS-MOSの記録を複製するために、エンセフェロンダイブを行った。

　しかし疑問が残る。ヴォークリンデ生存者はシオンとアレンだけではない。ヴェクター関係者は全員無事だったはずだ。それは、局長が「幸いにしてうちに人的被害はなかったものの」言っているし、ミユキが二局に転属して仕事をしていることからも確認できる。当然ヴォークリンデがグノーシスの襲撃を受けたという報告もなされていたはずだ。それなのに、なぜ捏造された映像が平然と放映されているのか。

　気にかかる言葉がある。

「弊社のKOS-MOSとそのスタッフがそちらのお世話になっていると思いますが──」
「KOS-MOSをお貸ししますので、いかようにも使って欲しい」
「“万が一の事態”が起きたとき、アレは役に立ちます」

　これらはすべてファウンデーションが嫌疑を掛けられているときに発せられた。ヴィルヘルムの口から。

　エンセフェロンダイブによって、シオンは過去と向き合わされた。また、精神世界でしか活動できないネピリム、フェブロニアの二人と言葉を交わすこととなった。そのときに、近い未来のビジョンを見させられた。記録の複製をするために、KOS-MOSの深層領域に入り込んだ。捉えようによっては、シオンに上のような経験をさせるため、反逆罪を利用したとは考えられないだろうか。ヴィルヘルムの指示によって──

Kayin

アルベドと外套者

　ネピリムの歌声内で、アルベドは突如現れた蒼い外套者として現れたバージルに対して「新入りか」と呟いた。そしてバージルも「遊んでいる暇があったらさっさと役割を果たせ」と返している。これは明らかにアルベドと外套者が何らかの形で関わっていることを示している。

「全ての事象は、この秩序の羅針盤が指し示すとおりに動く。後は──必要な因子＜ファクター＞を揃え、もう一つが目覚めるのを待とうよ──」

　このヴィルヘルムから発せられた言葉。目覚める対象は「ウ・ドゥー」ではないのだろうか。ネピリムもエンセフェロン内でシオンに、「ウ・ドゥーはじき目覚める」と表現している。となると、ヴィルヘルムはむしろ積極的な姿勢でウ・ドゥーが目覚めることを待っていることになる。これは、バージルの「役割を果たせ」という言葉からも、裏付けされる。蒼い外套者となったバージルは、ヴィルヘルムの側近である赤い外套者の部下である公算が大きいからだ。ネピリムの歌声が作動したときも、赤い外套者とチェス（？）をしながら、冷静に「始まったね」と呟いただけだ。歌声が動き出すことは、予想済みだということだろう。

　アルベドはウ・ドゥーと接触することにより、自身の定義を変容させた。U.R.T.V.の存在意義とは異なり、ウ・ドゥーを目覚めさせようとしている。それが彼の目的であり、生きる意味でもある。この点から考えると、アルベドとヴィルヘルムは目的が同じである。となると、側近である外套者とアルベドがなんらかの交流を行っていても不思議ではない。